廃棄されるはずのかりゆしウェアをハイファッションスーツにする「OKINAWA SUITS」プロジェクトを展開するKenichiro Koyama Creative Produce Office(小山健一郎代表、本社・国 頭村)は昨年12月25日、バーチャルニューヨークオフィスを開設、沖縄県と世界中のボーダーレス化を図る。
同社は沖縄県最北端の地といわれる国頭村で築45年の廃ホテルをYANBARU HOSTELという新たな宿泊施設として蘇らせたほか、世界中で深刻な問題となっている大量衣類破棄問題に貢献するべく廃棄されるはずのかりゆしウェアから創る「OKINAWA SUITS」を手掛け、宮古島市でも同社のマネージャーで宮古島市出身の根間大輔さんが中心となり「OKINAWA SUITS」プロジェクトを実施。
また、小山代表は沖縄県内外含め10社以上のブランドマネージャーを務め、県内有数のクリエイティブカンパニーとしても活動を展開する。 ニューヨークオフィス開設にあたり第一段階で掲げる目標は現地企業や住民と積極的なコミュ ニケーションを重ねることで得られる情報を基にビジネスアイデアを生み出し、取引先企業をはじめ沖縄県の製品やサービスの販路拡大。ただ行き来を増やすだけでYANBARU HOSTELや OKINAWASUITSと同様に、時代の変化と僅かな情報をキャッチして新しい価値を創造できるという。YANBARU HOSTELは年に数回、小山代表が夫人の実家に里帰りするだけで誕生した。
そのプロセスと結果はリアルグローバルスタンダードを県内に導入、拡散し沖縄県全体の発展を促すこととなると語る。 次に自社が出掛ける廃棄されるはずのかりゆしウェアから創る「OKINAWA SUITS」の世界展開を狙っている。そこにはかりゆしウェアが世界中の廃棄衣類とコラボレートを果たすことで大量衣類破棄問題貢献の中心に沖縄県を位置させたいという思いがある。 なぜそこまでして沖縄県のことを思いアイデアを思案し実行に移すのか、小山代表は「都市部で働き詰めの毎日から救ってくれたのは国頭村であり沖縄県。YANBARU HOSTELを開業させる時に、応援してくださった方々に”ヤンバルから世界へ”を約束したので実行させるまで」 と、当時から変わらぬ思いを明かした。
続けてニューヨークでの展開は序章にすぎないという。こ れまでに培った確かな経験と技術を持って沖縄県から生まれた新たなビジョンを実現させるため に世界中にクリエイティブパフォーマンス領域を拡大していく方針だ。 2019年から準備していた世界を股にかけた大戦略がいよいよ始まる。世界中どこにいっても世界から認められた沖縄県の製品やサービスに出会える日はそう遠くないだろう。