世界で大量に廃棄されている衣料品に注目し、廃棄予定だった衣料品150キロ分を黒や白のペンキで着色して立体作品にすることで問題提起した。28日まで、午前9時から午後6時まで観賞できる。
アパレルブランドで働いた経験があり、空間デザインも手掛けてきた小山さんは「世界のブランドは求めているかどうかに関わらず、人の欲求を高めて服を売っている」と指摘。世界で1年間に廃棄される衣料品は228億点に及ぶといい、焼却処分されることも問題視している。
シャツやパーカ、ジーンズなどの衣料品に、マネキンやワイヤなどを組み合わせた作品は「人間の闇」を表現するような暗色が主体。新品のタグが付いたままのものもある。「店頭に一度も並ぶことなく捨てられた」と小山さん。
「人間の衣食住には思っている以上にさまざまな問題がある。目を背けずに社会問題を考えてほしい」と来場を呼び掛けた。